国立大2次試験で
国語の記述が必要な人は今すぐ始めて来年の試験に備える1年計画が大切。
センター試験より難化する大学入試共通テストは、共通テスト用の対策が必要不可欠 対策をしないと受験で戦える点数は到底取れません。
なぜ解けないか?
センター試験で求められていた以上の能力を要求される試験だからです。
複数の文章を比較したり、グラフや表を読み取って解く問題が導入されます。
読んで解くだけではないんです。
◆今から8月までの約半年
今から夏までにセンター試験の過去問をひたすら解いてまずは7割は取れるようにすること。 古典の単語・文法・句法は即刻頭に入れ込みましょう。
ここで、受験生がふと感じる疑問
「共通テストに変わるのに、センターの過去問をやって意味があるのか?」
回答:意味はあります。共通テストに変わるとはいえ、問題を作る機関は大学入試センターであることは変わりません。センター試験の時もそうですが、センター試験は非常によくできた質の高い問題なんです。さすが毎年55万人の受験生を相手にしてきただけのことはあります。
本番と同じ質の高い問題で練習をし、選択肢の吟味の仕方、間違った選択肢の切り方を練習していくことは非常に効果があります。
スポーツと同じです。本番と同じ環境で本番さながらの練習をすることは非常に大切ですよね。
◆9月以降は共通テストの対策問題集
夏頃までには対策問題集等の品数が多くなると思いますが、複数の文章を読み比べるというのは対策が必要です。 しかしながら、ある程度の大学入試の国語を解く力がないとこの練習はできません。共通テストの練習をやったところで無意味です。
急にフルマラソンを3時間以内で完走してみよう!というのと同じことです。
3時間以内に走る練習をする前に、まずはフルマラソンを完走できるようにしておく必要がありますよね。
国語の力も同じですので、8月までにセンター過去問を使って力をつけておきましょう。
◆解くスピードの練習
共通テストは試験中の作業は増えるにもかかわらず試験時間は同じですから、時間が足りないのは明らかです。 解くスピードも8月までに速くしておく必要があります。
最初から時間を意識する必要はありませんが、センター過去問で練習をする場合は、大問ごとにそれぞれ20分を目安に練習はしましょう。月1度はくらいは本番と同じ80分で時間を決めて国語を一通り解いてみても良いでしょう。
◆他の受験生と差をつけるワンポイントアドバイス
実際に言われたとおりにセンター過去問をやってみて、2通りの受験生に分かれると思います。
①解いてみて簡単じゃないかと思ったあなた
そもそも「なぜ、センター試験で必要な点数を取れないか?」と言うと、それは、時間制限がきついからです。
国語が得意な人でも、緊張する環境で、あの短い時間で長い文章を80分かけて全て読んで解けと言われるから、体力的にも精神的にもきついんですよね。
これがよくいう、「本番では時間が足りなかった」、「練習通りにはいかなかった」という原因です。
だから一度、簡単だと思った人は第1問評論から第4問漢文まで70分で休憩なしで解いてみてください。
本番のプレッシャーを含め、10分短縮した時間がちょうどいいと思います。
余裕で解けましたか?
余裕な人はもう国語の練習に多くの時間を割く必要はない。他の科目をしましょう。
大半の人は厳しいと思います。
得意な人はぜひこのやり方で練習をしてみて下さい。
②全然解けずに落ち込んでしまったというあなた
すぐに問題を解かなくてもいいです。
ただし、1週間毎日3回以上は文章を読んでください。
そして、1週間最後の7日目に問題を解いてください。
※もちろん、語句調べ等は一切不要。何かを見ながら解くとかもいりません。
ただ読むだけで良いです。本番中にできないことを練習中にする意味がありません。
1日目は何が書かれているのか分からなかった人も7日目になると不思議と内容が分かってきます。これを繰り返して、少しずつ読めるようにしていきましょう。
これはいわば、リハビリのようなものです。活字、長文に慣れていきましょう。
さいごに
まだ共通テストがどうなるかはっきりしないから対策なんて出来ない、分からないと思っている人 それは受験から逃げているだけです。 難化する、変化するという現実から目をそらし、自分の都合の良いように現実逃避しているだけです。
既に受験生になった人、なりつつある人は出始めています。こんな人達と一緒に受験を戦う訳ですから、早く現実を理解して、早く受験生になりましょう。
後悔するのは誰でもない、受験に臨む自分自身ですから。
現在の通塾中の高校2年生も大学入試共通テストに向けて対策を始めています。
大学受験の国語指導についての簡単な紹介は こちらをご覧ください。