お子さんが
大分県立高校入試の国語の問題を
解けるようになるための、
根本的な国語入試問題の解き方を
保護者さまは知っておいて下さい。

大学入試対策の指導の傍ら、
全国高校入試の問題を見ると、
年々、
大学入試共通テストを意識した問題
が増えています。

例えば、
大分県立高校入試では
国語大問(4)古典では、
昨年度は2種類の文章が、
ともに古文でした。


しかし、今年は
文章Ⅰとして漢文の書き下し文

文章Ⅱとして古文
と、種類を変えた2つの文を
融合させた出題でした。

これは、来年度から始まる
大学入試共通テストの問題作成方針

「異なる種類や分野の⽂章などを組み合わせた、複数の題材による 問題を含めて検討するという部分にグッと寄せてきたということが分かります。

しかし、ここで
「焦る・ビビる」は不要です。

そもそも、
何のために複数の文章を読むのでしょうか?
その答えは
筆者の言いたいことを際立たせるため
です。
つまり、
対比をして、強調しているだけです。

その際の文章の関係パターンは、
“対比”ですから、
2つあります。

①相反する関係のものを2つ比べて、その違いをより際立たせるもの。
②同じ関係のを2種類のものを比べて、より意見を強調せるもの。

①はすぐピンとくるでしょう。
それこそ、対義語の「明・暗」ように、相反するものの関係の事です。

②はまさに「対比」ですが、答えられない人が多いです。
類義語(あるいは言い換え)のようなものです。
もちろん若干違いはあるのですが、
「言わんとすること」は同じです。

2020年度の古典は②のパターンが出ています。
文章Ⅰ・Ⅱともに文の書かれ方は違いますが、同じ内容です。

まず、文章で言いたいことは何かを探しましょう。
すると今回は、文章Ⅰ、Ⅱから共通している「知るということはどういうことか」に注目できます。

つまり、
“知るとは何なのか”を、
”何がダメで何が良いのか”
見るポイントを絞って探します。

すると問2の(2)は解けます。

また、文章Ⅱは”知るとは”を拡張して“学問とは”ということまで言及しています。同様に、“学問とはなにか、何がダメで何が良いのか”を探しましょう。

すると(3)(4)が解けますね。

今後はこういう「視点」が
入試では必要になります。

大学入試が変われば、
高校入試は大学入試に寄せてきます。入試が似てくるということは、求められる力も同じになってくるということです。

大分上野丘高校合格には、
どの科目でも「国語力」「読解力」が必要です。
「AとはつまりBのことである」
この「つまり」を判断できるかどうか重要なんですね。