大分市の学習塾、夢進学塾kanaL、福山です。国語長文読解講座実施中です。
大学入試共通テストの国語独特の特徴と読み方と解き方について「その1」です。
共通テスト施行調査の問題をもとに話を進めます。
「共通テストの国語」と「センター国語」の大きな違いは何と言っても比較文章が出てくるかどうかです。
2つの文章を比較するという点が、共通テストの難しさと言っても良いでしょう。
2つの文章を比較する効果
まず、2つの文章を置くことに、どんな意味があるのかを考えていきます。
評論文は、自分の意見が正しさを論理的に説明し、相手を納得させるために書く文章です。書き手は自分が伝えたい1つの主張を、あの手この手で相手に突っ込みどころを与えないようにして説得をしてきます。
その時に、具体例や言い換え、誰かの別の人の書いた論文の引用等で、話が変わったりすると、受験生は書き手の主張を見失い、混乱しますよね。
では「比較する」とは何でしょうか?
1つ目は「異なる2つを見比べて相違点に着目する」
2つ目が「類似したものを見比べて差や程度を見極めること」
もうヒントに気づきましたか?これは共通テストの国語の文章の読み方に繋がります。これを踏まえると、出題される問題のパターンはせいぜい2つです。
①似た文章2つを持ってきて、共通点や細かい違いを問う問題
→この問題の場合は、共通部分を探し、その中で特に違うところを区別させてピックアップしておけばOKです。
②異なる文章2つを持ってきて、相違点に着目させ、判断を問う問題
→この問題の時は2つの文章の違いをはっきりせて、それぞれの文章の意見をごちゃ混ぜにしないように注意すればOKです。
続きます…。