小学生の内から力を入れておくべき教科は何か?
それは国語です。
以下に特徴に当てはまるお子さんの学力・成績の原因は国語にあります。
①教科問わず全体的に点数が低い。
→原因は国語です。
②算数・数学の点数が低い。
→原因は国語です。
③テストの時間が足りない。
→原因は国語です。
④学校の授業についていけない。
→原因は国語です。
⑤記憶力が悪い。
→原因は国語です。
ではその根拠を説明します。
まず、大学入試までの問題文はどの科目も原則日本語で書かれています。問題を解くためには、その日本語の文章の中から解答を出すための要点を見つけてくる必要があります。勉強が苦手な子にテスト後の感想を聞くと、共通して「問題文を読んでも何が大事なのか分からない。」「どう答えていいのか分からない」、最悪の場合「何が問われているのか分からない。」と答えます。
よくある、解答を見るとその言葉は知ってるのに、なぜ答えられなかったのか?
といったことは、結局文章の中から、キーワードになるような単語を見つけ出せなかったことが原因です。中にはその単語の意味を誤った意味で覚えていたということもあります。知っていたのに書けなかったというのは、ほとんどがこのキーワードの「検索力」に問題があった訳です。
この要点を見つけること(=検索力)が国語力です。
また、要点がどこに書いてあったか、読み進めていったときに、前の内容を覚えていられるかは記憶力に関係します。最初の頃は頭に残りにくいといったことはありますが、やっていくうちに、だんだんと文章の内容が記憶に残るようになってきます。
国語の問題演習は無意識に記憶力を鍛える練習にもなっているんです。
数学と国語は別物という人がいますが、それは誤りです。
あくまでも、数学は国語と同じ「語学」です。数式は全世界共通、同じ式を見ると、みなが同じ理解をすることができます。つまり、同じ共通言語なのです。
もう少し具体的に話をしましょう。
数学を解くときに「まずすべきこと」は何か?
それは国語→数学語への翻訳です。
簡単な文章題を例に確認します。
問題:yがxに比例し、点(2,4)通るとき、yをxの式で表せ。
日本語で書かれた問題文を
→数学語に翻訳する
①日本語「yがxに比例」を
→数学語y=axに訳す
②日本語「点(2,4)通る」を
→同意語y=4、x=2に置き換える
③yをxの式で表せ
→a=2と置き換えてy=2xと表現する
今回は簡単な問題で国語→数学語の翻訳をしましたが、高校数学でも同じことが言えます。
これを見ると分るように、公式を覚えている覚えていないは別として、「いかに数学に国語が絡んでいるか」が分かります。
国語はすべての科目の基礎になる科目です。
早期に英語をさせる、プログラミングをさせる、そういうのも良いでしょうが、まず第一は国語です。あなたがわが子の成績を上げたければ、まずは国語を重視して国語最優先で取り組はせていきましょう。