大分市の学習塾 夢進学塾kanaLの福山です。
新高校1年生の春期講習は3/27スタートです。

新高校1年生の体験受講が毎週末に続いていますが、指導をしていくなかでほぼ全員に共通して気になった点を書きます。それは、答案を指導者に見てもらっていないということです。

高校のスタートダッシュでは、特に英語数学で先取りが必須ですが、単元の先取りだけではなく、テスト形式の違いについて知っておく必要があります。

高校数学のテストや大学入試では、答えが合えば正解とはなりません。正解までの過程が論理的に記されているかで点数に差がつきます。

答えを導く過程がなく、答えだけを書いていた場合は正解にはなりません。過程に不備が続くと減点が重なり、ほぼ0点に近い結果になります。

定期テストでは、1問6~8点程度の配点、入試や模試では10~30点の配点ですが、答えのみの場合、部分点で1点か2点です。

これは今までの指導者の側にも問題がありますが、問題を解き、先生の解説を聞き、自分判断で丸バツをつけるだけの勉強を続けていては、成績アップは厳しいです。
・どこの記述が必要か?
・触れなければいけないことは何か?
・この書き方で良いのか?
このような判断基準は、スタート時の今こそ、指導者にしっかりと1:1で見てもらう必要があります。

解答欄の枠に、計算式と筆算の式だけの子もいますが、説明不十分で、この子も減点です。

(x-2)^2=x^2+4-4x

問題は違いますが、このような書き方をする子も沢山いました。数学的には当然間違いではありません。しかし、通常は降べきの順に並べて書くことが数学の中では暗黙の了解となっているので、正しくは、

(x-2)^2=x^2-4x+4

このように書くべきです。今まで1度も指摘されたことがないままです。

”答案を仕上げる”ということはこういうことも必要になります。

「答えが出た=終わり」ではなく、「完璧な丸がつく解答が書けたか?」を確認して終わりです。

細かいですが、極めて重要なことです。これは実際に指導者に指摘してもらわなければ、お子さんは絶対に分かりません。知らないままだからです。