大分市の学習塾、夢進学塾kanaL、福山です。国語長文読解講座実施中です。
共通テストの国語独特の特徴と読み方と解き方の3話目です。

1回目は2つの文章を比較する効果として、
「評論文の特徴」「比較する」の意味を確認しました。

共通テスト国語の特徴 読み方と解き方①

2回目では「主張の見つけ方」についてでした。

「共通テスト国語の特徴 読み方と解き方②」

共通テスト国語 選択肢のきり方・選び方

これから紹介する選択肢のパターンは実際にセンター試験でも出題された形式です。
ここでは2つ紹介します。

①2つの対立候補がある場合
2つの対立候補の内容を融合させた出題がされます。

例えば、本文中に「AはBだ。CはDだ。」の流れで書かれた部分の説明を問われた場合、

1.AはDだ。
2.AはCではない。
3.AはBだ。
4.BはDだ。
5.CはBだ。
こういった選択肢が多くなります。

AとCの中身が入れ替わった選択肢が登場するわけです。このような問題の場合は、AとCの中身を、「それぞれで」整理しておかなければ、誤った選択肢を選ぶことになります

また、2のような選択肢は一見正しいように思いますが、AとCは正反対の関係かどうかは分かりません。「Aが人間」「Cが動物」といったように、包含関係にある2つの事柄を対立させて論じている場合、必ずしも、AとCが否定の関係になっているとは限りません
このミスは多いです。「AとCは別物、違う」と書いてない限り、否定の関係とは言えません。無意識の思い込みで勘違いをすることがあるので、注意しましょう。

②1つの事柄を深く聞かれている場合
→情報が不足した選択肢が出題されます。

例えば、「AはB、もしくはCと解釈できる。また、AはDでもある。」といった文がそれぞれ、近場、もしくは少し離れた場所にある場合も含め、Aの説明を問われた場合の選択肢は

1.AはBだ。
2.AはBとCだ
3.AはEだ。
4.AはCだ。
5.AはBやCもしくはDだ。

こういった情報が不足した選択肢と、全く見当違いの選択肢が作られます。
このときに注目すべきは、傍線部や根拠となる該当箇所に「も」が含まれているかどうか。この「も」は助詞で、添加付加の意味があります。

意味の通り、この「も」は情報を付け加える働きがありますから、この付け加えられた情報をしっかりと見落とさないようにしなければなりません。

これは古文でも同じことが言えます。実際に過去には古文でもこの選択肢のパターンで出題がされました。

こういったこと1つ1つ知って問題を俯瞰的に見れるようになるだけでも点数が20~30点UPします。

大学入試共通テスト国語で、あなたの(お子さんの)目標点は何点ですか?得点を伸ばしたいはずです。解放のルールを知って下さい。

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